部班などの号令とその運動に関するもの

<運動内容>

・〜手前で
簡単に言えば方向のこと。時計回りは右手前、反時計回りは左手前だが、蹄跡行進(=直進時)も〜手前と表現する。軽速歩や、駈歩には正手前が存在するので覚えておくこと。

・蹄跡へ入れ
内容は直線運動の蹄跡行進参照。部班を開始する場合、〜手前蹄跡に入れと号令されることが多い。馬場の中央で列に入って並んでる状態から開始する場合には、必ず全員が同時に発進し、真っ直ぐ前の地点で蹄跡で指示された手前に入れば馬間隔が整う。一番から順番に動き始めるんじゃないよ〜

・歩度を〜〜
歩法+速度。つまり、歩度をつめる・伸ばすといった場合、リズム・テンポは一定にし速度・歩幅に変化をつける。短くしたり長くしたり。通常、歩度をつめる・のばすと表現するが遅く速くと表現する人もいる。いや、ほんとに

・列に入れ
基本的には長蹄跡で先頭が先に曲がり次の人がそれを抜いて曲がり・・・という風にして先頭から順々に等間隔で蹄跡の内側へ曲がっていく。部班の真ん中を中央にいる号令者に合わせる。奇数なら号令者の目の前に真ん中の人、偶数だったら号令者の目の前には誰もいない。大体、終わる直前の号令か初めの挨拶の前の号令。途中に入れる人はいない。

・中央にて停止
列に入れと組み合わせて使うことが多い。「列に入れ!中央にて停止」中央線上で先頭から止まって行く。一直線上にそろえること。

<隊列>

・先頭より〜〜
先頭が行った地点に後ろの全員が従う。先頭より駈歩進めなら先頭が駈歩を始めた場所まで来たときに駈歩をはじめる。先頭頑張れ。

・全体〜〜
全員が同時に行う。停止のときは「先頭より停止」なんて出来ないからこっちをつかう。

・順次〜〜
次々と。要するに前の人についていって同じ運動をする。

・各個〜〜
それぞれに。つまり、先頭が始めたらその場で同じ運動をする。基本的に前に見える人とペースをあわせるようにすると全体がそろう・・・はず。順次とか各個とかの指示が出るはずのところで指示されなかった場合には各個で行う事になっている。だから、号令かけるときは忘れず言ってあげよう。順次のつもりで指示出して各個になったら大変だ。

<円運動+あるふぁ>

・巻乗り
広義には10m以下の輪線運動。馬場運動では直径6〜10mの定められた輪線を描いて蹄跡に戻る。特に指示が無い場合、基本的には6mの円のことを指すが「大きく」と号令された場合この限りではない。

・半巻き
直径6mの半円を描いて開始した点から9m手前で蹄跡に戻る。大きくといわれた場合などはこの限りではないが、基本的に開始点から半径の三倍の距離手前の蹄跡へ戻る。

・輪乗り(に入れ)
馬場馬術的には直径20mの輪線運動。広義には10m以上の円運動のこと。部班ではこの号令がかかったら蹄跡に戻るよう指示が無い限り輪乗りを続ける。また、部班の人数で円を等分する。円の大きさを変えるときは輪乗りを閉じ(つめ)・開けなどという。

・8字乗り(はちじに乗れ!)
半巻きのように半円を描いた後、馬体を真直にして手前を切り替え、蹄跡の内側にもう一つ先ほどと反対の手前の巻乗りをしてもう一度もとの手前の半円を描き蹄跡に戻る。要するに丸が二つくっついた8の字の運動をする。

・輪乗りの手前を変え
輪乗りの内側に半円を描いて中央の点で馬体を真直にして手前を切り替え、半円を描いて輪乗りに戻る。

・蛇乗り〜湾曲
短蹄跡の中央から向かいの短蹄跡の中央まで言われた数の湾曲数を作ってうねうねと半円を描きながら動く。中央線と交わる部分で馬体を真直にして手前を切り替え、半円が長蹄跡に接すること。

・輪乗りを変え
字乗りのような感じで隣に反対の手前での輪乗りに切り替える。ここでも二つの円の接点で馬体を真直にして手前を切り替えるのが重要。

・反対半巻き[レア]
半巻きを反対から行う。つまり、斜め直線状に入り半円を描いて蹄跡に戻る。

・隅角通過
巻乗りの1/4の円を描いて曲がる。直角に曲がるときはいつもこうするべし。

<直線運動>

・蹄跡行進
蹄跡を一定のリズムで真っ直ぐ行進する。常に先を見るようにしたほうが直線を整えやすい。

・斜めに手前を変え
隅角より6m先の地点から蹄跡を離れX点を通り隅角の6m手前の地点まで行き蹄跡に戻る。

・中央線に入れ
半巻きの1/4の円を描いて短蹄跡の中央に入る。特に指示が無ければ反対の短蹄跡にて先ほどと反対の手前で蹄跡に戻る。

・往復手前を変え[レア]
斜め手前変換と同様にX点へ向かうが、X点より元の蹄跡へ折り返す。なので、蹄跡における手前は結局変わらない。本来は、斜め横歩やハーフパスなどで行う図形。

・屋根形乗り[レア!]
隅角より6mの地点から斜めに行進して中央線に入り、中央線を直進して必要ならX点で手前を整えその先で隅角の6m手前の点で元の蹄跡に入る。

・山形乗り(ZigZag行進)[レア!!]
中央線に入り左右にジグザグに動く。通常、反対の蹄跡では入ったときと反対の手前で蹄跡に戻るようになる。本来は斜め横歩やハーフパスなどの運動で使われる図形。反対駈歩の練習・初期調教にも有効。

 

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